2023年6月17日&6月25日合併号

合併号

週報を1週間お休みした。

普段は日曜の夜に、日曜夜が忙しければ月曜夜に。

そんなペースで書いていたが、先週は土曜から火曜まで予定が詰まり、書き逃した。

休載は突然に。

一度ペースを乱すと、意思が弱い人間なのでズルズルと乱れ続けてしまう。

水曜、木曜辺りでの投稿も考えたが、今度は次週分がさらに遅くなりそう。

そこで潔く先週分は諦めることにした。

せっかく休むなら、いい言い訳はないか。

思いついたのが、週刊の漫画誌でたまに見かける「合併号」。

年末年始など世間一般が休む漫画家に休んでもらうことなどが目的としてあるようで、週刊ジャンプや週刊マガジンは年4回ほどある。

合併しても読者には特にメリットはないのだが、休刊を上手く言い換えている。

大手の基準に照らし合わせれば、この週報もあと3回休めるかもしれない。

 

ジレンマ売ります

一箱古本市とかけて、よくできたボードゲームと解く。

その心は

どちらも「ジレンマ」があるでしょう。

 

6月18日、新潟市の学校町通で開催された一箱古本市に友人と初出店した。

一つの箱で世界観をつくるというコンセプトで、この日は40店ほどが店を構えた。

出店して早々に気づいたのが、「一箱」というルールを無視する人が結構いること。

ビニールシートの上に本をずらりと並べ、フーテンの寅さんよろしく、商売に励んでいた。

写真撮影などで回ってくる運営の方が「本当は箱に入れるんですけどね・・・」

と寂しそうな声でつぶやいていたのが忘れられない。

 

初出店ということもあって、我々はセオリー通りに箱をちゃんと用意して参加した。

箱に本を詰め込むと、結構それらしく見えてくる。

一箱古本市には、売れる本は売りたくないというジレンマが存在する。

思い入れが強い本はその本の魅力を熱く語れるから売れる。

でも、それは手元に置いておきたい本でもある。

別れを告げるのはつらい。

一方で、あまり思い入れのない本はいつまでも箱に残り続ける。

見透かされている気がする。

ところが、装丁がボロボロで絶対売れないだろうと思っていた本が、一番最初に売れたりもしたので、商売は分からない。

 

手練れな出店者だと本を定価以上で販売していた。

ここの空間で高く売れる本は、ブックオフでも高く売られている人気商品ではなく、

いかに普段見かけないか、その本を巡る物語を語れる本であるかだと感じた。

 

素直に次回も参加したいと思ったこのイベント。

それまでにジレンマが生じる本に多く出会いたい。