2023-01-01から1年間の記事一覧

2023年11月19日

ドリームカムトゥルー 夢の話をするのは難しい。I have a dream. キング牧師が語る夢の方ではなくて、眠った時に見る夢の方。 どんなに面白い夢を見ても、その映像は誰にも共有できないからだ。 そもそも記憶はおぼろげだし、面白く伝えるためには相当なトー…

2023年10月29日

摩擦0 自分の指先が時々信じられない。 普通に物を掴んだつもりでも、断りなくつるりと滑り落ちる。 スマートフォンは頻繁に地面にたたきつけられている。 なかなか気の毒だ。 本当に何でも落とす。 僕とボードゲームを遊んだ人ならば、駒を落としてテーブ…

2023年10月22日

押すか押されるか 初めてバスの降車ボタンを押すときは緊張した。 本当にこのバス停でいいのか。 まだ押すのは早いのではないか。 自分の意思を車内全体に伝える勇気が必要だった。 回転ずしで店員さんに初めて直接注文した時も緊張感があった。 流れてくる…

2023年9月24日&10月1日合併号

耳をふさげば 9月に部署が移動し、車を運転する時間が増えた。 生粋のドライブ狂でもないので、それなりに退屈だ。 気ままにカーラジオを流すのも悪くはないが、もう少し有効活用したい。 そんなわけで、3年ぶりに「オーディブル」に登録してみた。 Amazonが…

2023年9月17日

扉の先は また、やってしまった。 中に人がいなくてよかった。 自分の車に似た他人の車のドアを開けようとすることが度々ある。 単なる確認不足だが、周りに持ち主がいれば一瞬即発だ。 幸い、これまでは何とか最悪の事態は避けられている。 原因は駐車した…

2023年9月10日

賞味期限切れのパンデミック 流行の最先端を追ったルポルタージュは読む価値は高いが、 流行が落ち着いた事象を描くルポルタージュの価値は薄い。 これは、そんないまさら感にあふれた新型コロナウイルスの感染の記録である。 新潟県内で初めて新型コロナウ…

2023年度上半期振り返り

2023年の4月からブログを書き始めて半年が経過したので、ふりかえりを書きます。 もともとの動機 友人が今年1月から、「週報」と名付けた週1回更新するブログを始めて、そのスタイルがとてもよかった。何気ない日常の変化を見逃さずに切り取る巧みさがあ…

2023年8月20日

再読のススメ 愛読書。 気に入ってよく読む本を指す言葉だ。 雑誌や新聞には有名人が自分の愛読書を紹介する記事なんてのもよくある。 辛いことがあった時に読み返して奮い立つ。 そんなエピソードが安売りされている。 自分の愛読書は何だろう。 実は人生に…

2023年8月6日&13日合併号

そして時は動き出す お盆の時期に6年ぶりに京都を訪れた。 旅の締めくくりに映画『リバー、流れないでよ』を鑑賞した。 京都・貴船の温泉宿を舞台にした作品で、ある2分間を何度も繰り返すという、いわゆる”ループ物”となっている。新潟県でも一時上映してい…

2023年7月30日

憧れのハワイ航路 目の前に座った子どもたちの唇が青い。 それも一人だけじゃない。 ボードゲームのイベンにボランティアスタッフとして参加したときのことだった。 体調が悪い? ハロウィンのゾンビメイクにはまだ早い。 なんて事はない。 無料で配られてい…

2023年7月23日

びしょ濡れ 人間はいつでも言い訳を探している。 家系ラーメンを食べる時もそうだ。 脂肪の楽園である濃厚スープに罪悪感を感じては 酢を入れたり、ホウレンソウをトッピングしたりする。 かくいう僕もその一人だ。 アクセルを踏みながらブレーキを踏み、自…

2023年7月9日&7月16日合併号

赤ペン先生 新人記者の頃、机の隣には赤ペン先生がいた。 新人の教育係を任されたベテラン記者。 某ゼミの先生は、いつも優しく励ましてくれるが、机の隣の先生は容赦なかった。 提出した原稿は、いつも真っ赤になって返ってきた。 もっと時代をさかのぼれば…

2023年7月3日

叱ってくれる人 時折、カーナビに叱られる。 「速度超過を検知しました。安全運転を心がけましょう」 少しでも法定速度を超えれば、無機質な音声が車内に流れる。 見逃してくれない。 そんなカーナビの音声が気になるのも、叱られることが減ったからかもしれ…

2023年6月17日&6月25日合併号

合併号 週報を1週間お休みした。 普段は日曜の夜に、日曜夜が忙しければ月曜夜に。 そんなペースで書いていたが、先週は土曜から火曜まで予定が詰まり、書き逃した。 休載は突然に。 一度ペースを乱すと、意思が弱い人間なのでズルズルと乱れ続けてしまう。 …

2023年6月12日

塩対応 焼き鳥は「タレ」か「塩」か。 毎回、居酒屋では悩まされる。 最近、「つぶ塩」なる歯磨き粉を購入した。 まずい。歯磨きが毎回つらい。 とんこつしょうゆラーメンも好きだが、 とんこつ塩ラーメンも好き。見た目が少し白いやつ。 日常には塩があふれ…

2023年6月4日

あかんチキン キャンプに行くたびに「ビア缶チキン」を作っている。 鶏のお尻にビール缶を突っ込むという学生の悪ノリで始まったとしか思えない料理。 ギャグだったのかもしれないし、罰ゲームだったのかもしれない。 それがどういう訳かやたらと美味しい鶏…

2023年5月29日

単純計算 電子レンジは難しい。 冷蔵庫に冷やしたカレーを温めるのは1分半。 冷凍庫のご飯を解凍するのは3分半。 これらの時間は頭に入っている。 しかし、一緒に温める時は何分だろう。 遅い方に合わせて3分半温めて見たが、まだ冷たい。 そう都合よくはい…

2023年5月22日

飲みやすいお酒 「これ、飲みやすいね」「分かる。飲みやすい」 酒席で交わされる和やかな会話。 その場では大いに頷く一方で、ちょっと違和感を抱く自分もいる。 お酒の感想、それだけでいいのだろうか。 料理の感想で「食べやすい」とはあまり言わない。 …

2023年5月15日

過去からのギフト 久しぶりに袖を通す上着のポケットには大抵何かが入っている。 ここ最近だとマスクが多いかもしれない。 しわくちゃになって懸命に働いたのに申し訳ないが、すぐにゴミ箱行きだ。 これが千円札だったりすると、ちょっと得した気分になるの…

2023年5月7日

中途半端のススメ 僕は中途半端な人間だ。逆説的だが、これだけは自信を持って言える。仕事で大した成果を上げることもなければ、趣味の世界で耳目を集めることもない。あぁ、なんて自分は中途半端な人間なんだと夜にベッドで思い悩んだとしても、朝起きれば…

2023年5月1日

忘れ物は何ですか 決して集めてはいけない物を一時的にコレクションしてしまう。 関係者が公共施設や学校などに入る際の「入館証」だ。 今も手元には某水族館の入館証があり、故郷に帰せとこちらをにらんでくる。 また返却の旅に出なければならない。 なぜ、…

2023年4月24日

幸福な勘違い 辻村深月さんの小説『かがみの孤城』を読んだ。 不登校の7人の中学生が、それぞれの自宅の鏡とつながる城で出会う物語。 読み終わった時、なぜか10代の子たちに読んでほしい作品だな。 理由はうまく言語化はできなかったが、そう感じた。 数年…

2023年4月17日

大人になりくない 漫画『名探偵コナン』に登場する少年探偵団。 レジャーに出かければ最後、そこは事件現場と化す。 死体遭遇にかけては経験豊富な彼らだが、連載当初はなかなか刑事に言葉を信じてもらえなかった。 その様子を見て、僕は信じてあげたい。元…

2023年4月9日

SFは日常に 日常生活で初めて「SF」を感じたのは回転ずしだった。 商品を画面からタッチして選び、レーンに乗った寿司が目の前に自動で運ばれてくる。 そこに人間の姿は一切ない。 今では当たり前の光景になったが、10年ほど前に初めて遭遇した時は現実…

2023年4月2日

74.5